【演劇】柿喰う客

22日の観劇です。 

★柿喰う客「俺を縛れ！」
　　（王子小劇場＠王子）

サディストとマゾヒストの強力コラボで生まれし日本の封建主義社会！
「上の者には絶対服従」なマゾ根性は、江戸時代（の真ん中らへん）に頂点に達する！
民は武士に、武士は主君に、ひれ伏しながらも「ハァハァ…」と！荒い吐息を洩らし始めたのだった・・・

柿喰う客の新作本公演は、江戸時代（の真ん中らへん）を舞台に繰り広げられるドＭ全開な時代劇！
大名行列に悦んで土下座！悪代官には自ら脱衣！切腹命じて欲しくって故意に主君を軽んじる!?

とにかくハードに責められたい、茶番チャンバラ「妄想エンターテイメント」＝『俺を縛れ！』
是非、ご期待くだされ!!

王子小劇場・佐藤佐吉演劇祭2008参加作品。

お台場公演では、ちと期待外れだったので、この劇団の真偽を見極めるつもりで観劇しました。

本公演なので、セットや音楽をしっかり作り込んでいるので、しっかりと「妄想エンターテイメント」が成立していた作品で、なんとなくこの劇団がうけている理由が判った気がしましたよ。

でも「妄想」と言うよりは、「暴走」に近かった気がする演出だったな・・・

暴走化するエンタメ、結構好きなんですが、前半にちと似た様なシーンが繰り返されていたためか、睡魔が襲って来たな・・・

80年代演劇にメッセージ性がまったく無い作品・・・主旨主張を自らの手で破壊するコトも一つの主旨主張であるかもしれないけれど、しっかりとしたメッセージ性を盛り込めばもっと面白い作品になるんじゃないのかな・・・

言葉遊びに関しても、好き勝手なコトを盛り込むのではなく、意味のある言葉を盛り込むと、作品も膨らむと思うんだけど・・・

80年代演劇を観てきた者としては、やはり物足りなさを感じてしまう作品ですね。

満足度：★★★☆☆