【演劇】桃園会

29日の２本目の観劇です。

★桃園会「追奏曲、砲撃」
　　（ザ・スズナリ＠下北沢）

路地裏を抜けると亜熱帯の森が見えた。
川を渡る風がいやに涼やかだと思ったら元の路地裏にいた。

大阪の街、冬、冷めざめとした青空をジェット機がいくつも横切ってゆく。
マングローブの茂る美しい川辺と、暗く深い大阪の街を渡る川が幻視するように繋がる。

たくさんの孤独と、たった一人の孤独が電話一本では繋がらない物語・・・

折角、プレレクチャーの時に「主人公の視点で、一緒に戸惑いながら観てもらえれば、迷いませんよ。但し、『あれ？今、なに言ったの？』と反芻してしまうと、迷ってしまいますから・・・」とこの作品の楽しみ方を教わったのに、一瞬、「この主人公って生きているの？それとも死んでいるの？」という疑問を懐いた途端、流れから置いていかれ、完璧に路頭に迷ってしまい、この不思議な世界を堪能出来なくなってしまったのは本当に残念だった。

しかし、今回も不思議で面白い世界観を作り上げていたな・・・

小劇団でのプレレクチャー、初めて参加したけど、難解な作品を楽しく観るコトが出来る企画だと思いましたね。

満足度：★★★☆☆